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なんで?なんでなん?
以前から、こういう質問を聞くことが多かったのです、
それは、『何でいぶしぎんと言う名前にしたのですか?』

話せば長いのですが、十年経ったので簡単にお話させて頂きます、

今考えれば何と大それた名前でしょう?
燻し銀の意味を簡単に調べてみると
(見た目の華やかさは無いが、実力や魅力がある)
(渋み、深みのある抑制された美しさ)
(滋味あふれる年輪を刻んだ魅力)
など、恐ろしいく私の店とはかけ離れた意味ではないか!

ではどうしてこんな大それた名前にしたのか?

実に単純で簡単に付けてしまった名前なのです、

今でこそ私の中では、お酒(日本酒)が大好き、いえ、愛する飲み物として存在しています・・・が・・・?!

実は、お酒(日本酒)なんて大嫌いでした、
なぜならば、皆様と同じく、ベトベトして臭いし、飲んでいる最中から頭痛がしてくる、当然明くる日は地獄が待っている、(二日酔い?)更に食事が不味くなる上かっこ悪い!

このような最低な飲み物だと心の底から思っていました、
いえ、この世から無くなれば世の為くらいに思っていました。
実際、私がまだ若い頃のお酒(日本酒)は罰ゲームの為に存在することは有っても  楽しむ為の物では無かった、
少なくても私の飲んだ(飲まされた)お酒はそうでした、幾度も悲惨な体験をさせてもらいました。

では、何で、お酒を中心にした居酒屋を始めたのか? どうでも良いと思いますが、まだ話は続きますよ、(残念)

丁度、16~7年前、吟醸酒が流行しました、外来語ではブームと言うそうです、
その頃、私は、ホテルと呼ばれる場所で洋食のコックをしていました、
当然、葡萄酒を飲んでもらい食事をして頂いていたのです、

白身魚の皮をパリッと焼き、中はシットリとふわふわに、仕上げ
そこに、エシャロットをバターでじっくり炒め、ビネガーを煮詰め、ワインを加え更に煮詰め、
魚の出し汁(フュメ・ド・ポワソン)など、時間をかけて煮出した物を加え、
たっぷりのバターとレモンで仕上げるソースなどは葡萄酒の魅力を飲み物としてだけではなく、
調味料としても素晴らしいものだと感じさせることは私にとってあまりある物でした、
今まで知らなかった香草や香辛料も魅力的でした、
お皿に残ったソースをパンでぬぐいとり、一緒に楽しむ葡萄酒の味、食事って素晴らしい葡萄酒って最高!

当たり前のように、葡萄酒の魅力に取り付かれたのでした、

『罰ゲームのお酒(日本酒)と魅力溢れる葡萄酒』誰が好き好んで罰を受けるでしょう?

そんな中、流行のお酒(吟醸酒?)を飲んでみようと仲間数人でお酒のお店を訪ねてその当時流行していたお酒を飲んでみると・・・やはり『寂しい、水のようなお酒なら水を飲んだ方がマシ!香り(臭い)が強すぎて食べ物を拒絶している・・・・歯磨きしながらの食事のよう!』
何故こんな酷い飲み物が良いのだろう・・・?

明くる日、確実に悲惨な目にあわせてくれる罰ゲーム酒よりは良いのだけれど、
到底、葡萄酒に敵うはずは無い!25歳の私は、葡萄酒が一番と確信しました、

ところが、私の同僚にお酒好きが居ました、彼は、「旨い酒みつけたから、一緒に飲もう!」
私は半信半疑で付き合いました、心の底では、『時間もお金も勿体無い』と思ったのは言うまでもありません、

ところが、一口のんで・・・?・・・・?何?これ?美味しいではないか?

例えれば、凍えるような闇の夜、濃い霧の中、足元はぬかるみ、頭上にはイバラが体の芯まで冷たくなり・・・
そんな悲しく辛い、お酒の印象とはそんな感じでした、
そんな悪印象の闇の霧がスゥーっと消え去った瞬間でした、

その霧を晴らしてくれたのが宝寿(藤井酒造さん)だったように記憶しています、

まさか、食事に合う酒が存在する?自己中心の酒ばかりでは無い?
それから、旨い酒を求める酒巡りが始まったのです、

旨い酒に出会え嬉しい事も、そして・・残念なこともしばしばありました、
それは、必然的に葡萄酒にもどんな食材にも当てはまる事です、

残念な出会いが多い方が、旨い物に出会えた時の感激は大きいのです、






あれは私が二十七の時、子供を連れて、鳥取県境港へ、ゲゲゲの鬼太郎で有名な、水木しげるロードへ遊びに行った時の事です、
自分が子供の頃テレビで見た妖怪たちの記憶はオドロオドロシイ物でした、
時は流れ、大人になってから見る彼ら、ブロンズの姿は愛嬌があり親しみさえ感じる物でした。

そしてフッと主な道から路地を見ると、と書いてある看板が目に止まり、思わず?いえ、今思えば吸い込まれるようにその酒屋さんに入って行きました、
その酒屋さんの名前は【酒や乃 えんどう】

何の期待もせず、店内に入り、お酒を見ていると、御主人の遠藤さんが一言、
「もし宜しければ、このお酒、飲んでみて下さい」
そして紹介して下さったお酒が・・そうですいぶしぎんだったのです、
初めて入ったお店、初めて会話する御主人、見たことも聞いたことも無いお酒、
その名はいぶしぎん
小心者の私はいきなり一升瓶を購入する勇気も無く、
300ml.を二本買い求め、自宅に帰り早速飲むことに、(騙されるならば被害は最小限に・・)

正直、期待していませんでした。

冷めたいまま飲んでみると・・・・
当たり障り無い、可も無く不可も無く・・・どうして?こんなお酒を私に勧めたのか・・?
中々杯は進みません、しかし・・・杯が進まない事が功を奏したのか?
冷えていたお酒は当然のこと室温に近づき、味わいに変化が・・・

????『旨い?どうして?今し方までのお酒とはまるで違う!これは葡萄酒に負けていない!!』
『こんなお酒が有るのか?こんな素晴らしい飲み物をもっと知ってもらいたい!
酒(日本酒)を飲んでもらえる商売をしたい!』

私の中の日本人の遺伝子が一つ目覚めた瞬間だったのかも知れません、
と同時に私にとって今後の生き方を左右する瞬間だったのかも知れません、

何故ならば、この頃の私は、将来、オーベルジュのオーナー又は、ビストロをやりたい、
そして素晴らしい葡萄酒を楽しんでいただける仕事をしたいと考えていたのですから、

そして、そのいぶしぎんと言う名のお酒、【酒や乃 えんどう】さんのプライベートブランドだとその後に知りました、
製造元は益田市の大王酒造さん(蟠龍・バンリュウ)いぶしぎんは、五百万石70%精米、協会7号酵母、
遠藤さんのお話では、2年~3年熟成させている、と記憶しています、
熟成すると美味しくなるなんて・・・その当時考えた事も有りませんでした、

そんな訳で、誠に勝手ながら、いぶしぎんと言う屋号で今日まで商売をさせて頂いています,
決して私がいぶしぎんな訳では御座いません、
残念ながらこの先も輝く事も、燻される事も無いでしょう!

あれから10年色んな酒屋さん、酒蔵さん、食材生産者さん、そして、いぶしぎん自慢のお客様と、
沢山の素敵な出会いが有りました、
片寄ったダメなお店ながら色々教えて頂きながら日々過ごしています、(感謝!!)

そして誠に残念なのですが、現在、大王酒造様は、休業?中だと伺っています、
【酒や乃 えんどう】さんには《山陰のいぶしぎん》と言う名前でお酒は有ると思いますので、
こちらも宜しくお願い致します。中身は鷹勇だと聞いています。

以上、どうして?いぶしぎんなの?でした。


              なんで?なんでなん・・・・・?

             
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2010/04/09(Fri) | ??? | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
コメント
--ご無沙汰です。--

10周年、おめでとう御座います。

十年前というと私が専門学校を卒業して就職した頃ですが、将来自分がこんな日本酒好きになるなんてその時には想像もしていませんでした。

『いぶしぎん』に出逢わなければ、今の私の姿は無かったでしょうね。

いつも急で済みませんが、、今夜呑みに行っても良いですか?
by: 第三酒徒サケエル * 2010/04/09 07:59 * URL [ 編集] | page top↑
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第三酒徒サケエル 様、
たった今、コメントを見ました、
本日は、御来店誠に有り難う御座いました、
福岡の夜は楽しめましたか?

故郷の長崎までの道中、そして帰りもどうか気をつけて下さいね、
又、広島へ起こしになられたら、是非お立ち寄り下さい、一緒に飲みましょう!


by: ぶーです * 2010/04/10 04:17 * URL [ 編集] | page top↑
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